| 大正12年9月28日 | 宮城県牡鹿郡萩浜村(現 石巻市)にて生まれる。 (実家は登米町でしたが、登記関係の仕事をする父の為、移転が多かった。) |
| 昭和18年3月 | 岩手県立旧制関城中学校卒業(現・一関商高に統合) |
| 26年6月 | 登米町公民館に主事として奉職 全国PTAの歌を作詞 NHK募集「東北うたのほん」に10編入選 |
| 27年4月 | 登米町公民館館長(昭和49年より4年間 企画課長) 「PTAの歌」レコード発行 |
| 34年 | 毎日新聞社主催俳句大会入賞 |
| 35年 | 毎日俳壇賞受賞 |
| 45年 | 全国芭蕉祭献詠俳句特選 |
| 56年9月 | 登米町公民館館長として退職 社団法人俳人協会会員 宮城県芸術協会会員 宮城県俳句クラブ幹事 登米郡俳句協会会長 俳誌「夏草」「みちのく」同人 登米俳句会長18代一宿庵(昭和57年11月迄19年間) |
| 57年3月 | 登米町議会議員 |
| 同年11月22日 | 永眠、享年60歳 |
| *1:元禄2年芭蕉翁登米に寄り,蓮沼家に一宿せりとの伝え有り。 翁の一宿を記念する為に生まれたる庵号である。 |
素直な子供,心も身体も健康な子供,辛抱強くそして常に何かを考えている子供。ぼくは新らしい日本の子供の姿をそのように夢みている。そしてまた,学校と結びつく理想的な家庭をぼくは次のようにも考えている。
節度のある教養と愛情で常に家庭を明るくしている父であり,母でなければならないと。
子供たちと一緒に考える親達,そうした家庭の子供達はきっと素直で健康で,明朗であるに違いない。しかしながら,現実に年から年中けんかばかりしている家庭があるということはなんとしても淋しいことだ。そうした暗いじめじめした家庭の中に成長する子供のことを考えると恐ろしいような感じがしてならない。
教育は学校だけがするもの,とか或いは受け持ちの先生が全責任を持つべきものであるとかと,いったような誤ったあなた任せの古い考えは捨てよう。そして,可愛い子供のためならばどんなに苦労しても自己の責任に於て立派な人間に育て上げようとする意欲と堅い決心を持とう。
家庭が暗かったら,決して立派に子供は成長しないのだ。
ひとりひとりが高い知性と深い愛情を持たない限り,いくら学校の制度を変えてみたり,PTAの組織をいぢくりまわしてみたところでどうにもならないのだ。
人間性豊かな教師と理解ある親達,これらが堅く美しく直結するときはじめて希望も花咲き,新しい日本の教育も確立するのではないだろうか,人間教育というものに深い関心と,不思議なほどの強い郷愁を感じているぼくは,そうしたことを考え,夢みながらこの歌をつくった。
「PTAの歌」は,毎日新聞社,日本放送協会の共催で,募集されました。春日氏は,締め切り間際に応募し,応募総数11,146通に上る激戦を制し,審査の結果,入選しました。その時の賞品は,文部大臣賞として,副賞3万円・コロムビア電蓄(蓄音機)1台でした。コロムビア電蓄は,現在も春日邸に残っているものの,故障のため,動かないそうです。
昭和27年には,歌手藤山一郎さんと松田トシさんの声でレコード化されました。当時から,昭和50年頃までは,全国各地の学校や地域のPTA行事で歌われたそうです。今回は,このレコードを借用し,会員の皆様にも聞いて頂くことが出来ました。この実現化には,レコード針の破損も顧みず,登米市迫町の電機店「はくりょう」さんに,多大なるご協力を頂きました。(回転数が75回転で,レコード盤は傷有でした。)大会の趣旨をご理解の上ご支援頂いた事に,感謝申し上げます。
平成6年2月には,「PTAの歌」を忘れず,春日氏を永く後世に伝えようと,登米町の教育資料館に「PTAの歌」の額が寄贈されました。これは37年前に春日氏と一緒に青年団活動を行った9人のメンバーによるものであり,現在も館内に展示してあります。(写真参照)
今回,レコードの歌詞カードを見てわかったことですが,「PTAの歌」には,踊りがあります。レコードのB面に「PTAの歌」のカラオケで,スクェア・ダンスとして,演奏されています。男女各4人が一組で踊るようですが,踊り方も,言葉で記載されてます。今回は,掲載しましたので,踊り方をぜひ解明して,単位PTAでも楽しんで頂ければと願っております。
<特別企画実施にあたり>
今回は,私たちPTA会員が,PTA大会等で歌っております「PTAの歌」の作詞をなさ
った,春日紅路氏をアピールする機会に恵まれました。
春日さんは,登米町に活動の拠点を置き,生涯,登米をこよなく愛されました。また,作詞以外にも,俳句を堪能され,各大会において入賞や受賞をされました。更に,登米俳句会長18代「一宿庵」となり,貢献なされました。調べて知る程に,春日さんの偉大さ,そして,その偉業には驚くばかりです。
春日氏の活躍を通して,子供たちへの情熱やPTAの在り方等は,時代を超えても同じ思いであり,忘れてはいけないものだと痛感しました。
最後に,この特別企画にあたり,ご家族の皆様をはじめ,多くの皆様に御協力を頂きました。
この場をお借りし,お礼を申し上げます。