特別第2分科会は仙台市の南、名取市文化会館で開催されました。名取市は、太平洋に臨み仙台空港があり、市域内は旧石器文化からの遺跡の宝庫です。
研究テーマ「地域と学校をつなぐPTAの役割」と題し、地域ぐるみの子育てをするための体制づくりと学校・家庭・地域を結ぶためのPTAの役割について3部構成で行われました。
はじめに基調講演「日本の未来を担う人づくり」、日本芸術文化振興会理事長・キッコーマン(株)相談役茂木賢三郎氏。次に対談、ヨーコ・ゼッターランドさんと文部科学省生涯学習政策局板東久美子局長。スポーツコメンテーター・元バレーボール五輪USA代表のゼッターランドさんの選手としての生き方や、現在、指導者として地域活動の観点から実体験を交えながらのお話はとても興味深いものでした。聞き手の板東局長は秋田県副知事の経験や内閣府男女共同参画局長を歴任された方です。今後のPTAのありかたなど、わかりやすく話してくださり、子育ての先輩としても身近に感じることができました。
そしてシンポジウムは青森中央学院大学高橋興教授をコーディネーターとし、「学校・家庭・地域を結ぶ」について語っていただきました。4人のパネリストの発言はそれぞれの立場からよく理解できるもので、また、個性も光りたいへん楽しく、参加者がそれぞれ深く考えるよい機会となりました。印象として、ゆったりした時間の中、皆が向き合ってまっすぐに語り合えたといった感の充実した分科会でした。そのような分科会を、運営してくださった名取市PTA、櫻井実行委員長を中心とする元気印の「チーム名取」の団結力は本当にすばらしいものでした。主催の文部科学省との連携、ぎりぎりまでのつめを丁寧におこない、当日は役員全員が真心の笑顔で迎えてくれました。
まさに、本分科会のテーマである「結ぶ」「つながる」PTAの役割を運営する姿をとおして見せてくれました。「チーム名取」で元気をもらうことができたさわやかな感動の分科会でした。
(広報紙「日本PTA」第327号(H21,9,30)より抜粋)
地域と学校をつなぐPTAの役割
近年、子どもを取り巻く環境が大きく変化するとともに、家庭や地域の教育力の低下が指摘される中で、未来を担う子どもたちを健やかにはぐくむためには、学校、家庭、地域が一体となって社会総がかりで子どもを育てることが必要となっています。
PTAは、これまでも学校、家庭、地域の架け橋として大きな役割を果たしてきたものであり、今後さらに学校、家庭、地域の連携協力を強化し、社会全体の教育力の向上に取り組む上で、ますます重要な役割を担うものです。
文部科学省においては、平成16年度から「放課後子ども教室推進事業」、また、平成20年度から「学校支援地域本部事業」を実施するなど、学校、家庭、地域の連携協力をより一層推進し、その取組の全国的な普及・定着を図ってきております。各地域において、こうした取組を進めていく上で、保護者の皆様方の参加、協力は欠かせないものであり、PTAと一体となって取り組むことが重要です。
学校、家庭、地域の関係や役割を改めて見直し、PTAが中心的役割を果たしながら、学校、家庭、地域の絆をもっと深め、様々な力を“つなげる”取組を広げ、社会総がかりで子どもを育てる体制づくりについて考えていきます。